第3回:ボルドーワイン完全ガイド!格付け制度を徹底解説

ゆるっとワイン講座

こんにちは!ゆるママです。

ボルドーワインの魅力を語るうえで欠かせないのが「格付け制度」ですよね。
ワインの世界には多くのランク付けがありますが、特にボルドーの格付け制度は一つではなく、歴史的にも大きな影響を与えてきました。

ただし「格付け=品質が必ず保証される」というわけではなく、その仕組みを正しく理解することが大切です。
今回は、代表的な格付け制度とその意味をわかりやすく整理していきます。

ゆるママ
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AOCが表記されていればおいしいワインと思ってしまいがちですが、実際のところはどうなのでしょうか?

※本記事にはプロモーションが含まれています。
※お酒は20歳になってから。節度を持って楽しみましょう!


格付け制度が誕生した背景

1855年、フランス・ナポレオン3世の要請により、パリ万国博覧会で展示するワインのリストを作ることになりました。
当時の評価や価格をもとに、メドック地区とソーテルヌ地区のシャトーが格付けされ、これが有名な 「1855年格付け」 の始まりです。

その後、グラーヴやサン・テミリオンでも独自の格付けが作られ、現在に至っています。
つまりボルドーの格付けは 「歴史と市場評価に基づくシャトー単位のランク付け」 と言えるのです。

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この格付けが見直されたのは今まででなんとたったの2回のみ。

1度目は格付け制定の翌年、シャトー・カントメルルが5級に追加。

2度目は、1973年にシャトー・ムートン・ロートシルトが格付け1級に昇格したことです。2級以下の格付けが1級に昇格することはまずないと言われている中、大快挙と話題になりました。


1855年メドック格付け

最も有名なのが、左岸メドック地区の 赤ワイン61シャトー を対象とした格付け。
1級から5級までランク付けされ、当時の価格や評価が基準となっています。

1級シャトー(Premiers Crus)

わずか5つしか存在しない、ボルドー最高峰の赤ワイン。いわゆる5大シャトー。

  • シャトー・ラフィット・ロスチャイルド(ポイヤック)
  • シャトー・ラトゥール(ポイヤック)
  • シャトー・ムートン・ロスチャイルド(ポイヤック/1973年に2級から昇格)
  • シャトー・マルゴー(マルゴー)
  • シャトー・オー・ブリオン(グラーヴ)

いずれも世界中のワイン愛好家の憧れであり、価格も数十万円〜数百万円に達することがあります。

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5大シャトーのうち3つがメドック地区のAOCポイヤックから生まれています。

シャトー・マルゴーとシャトー・オー・ブリオンはそれぞれAOCマルゴーとAOCペサック・レオニャン。

ちなみにポイヤックやマルゴー、ペサック、レオニャンというのは村の名前です。

2級〜5級

  • 2級(Deuxièmes Crus):スーパーセカンドとも呼ばれ、実力は1級に匹敵する銘柄も多い。
  • 3級〜5級:格付けシャトーとして名声を維持しつつ、比較的手の届きやすい価格帯も存在。

このように、1855年の格付けは150年以上経った今でもワインの価値を大きく左右しています。


ソーテルヌとバルサックの甘口ワイン格付け

同じく1855年に行われたのが、甘口ワイン産地 ソーテルヌとバルサック の格付けです。
こちらは赤ワインと異なり、 特別1級(Premier Cru Supérieur) が設けられました。

  • 特別1級:シャトー・ディケム(唯一無二の存在)
  • 1級(Premiers Crus):11シャトー
  • 2級(Deuxièmes Crus):15シャトー

とくに「ディケム」は甘口ワインの頂点に君臨し、数十年単位で熟成可能な奇跡のワインとして知られています。

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シャトー・ディケムはぶどうに貴腐菌という菌をつけ、極限まで熟させて収穫します。手間暇がかかるうえに生産量は多くない、ものすごく希少なワインのひとつです。


グラーヴの格付け(1959年)

1959年、ボルドー市の南に位置する グラーヴ地区 でも格付けが承認されました。
赤・白ワインの両方が対象で、16のシャトーが選ばれています。

特徴的なのは、メドックのように「1級〜5級」と細かくランク分けせず、 「Grands Crus Classés de Graves(グラーヴ格付けシャトー)」 と一括りにしている点です。

この中には、1855年格付け1級でもある「シャトー・オー・ブリオン」も含まれます。

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グラーヴ地区の格付けシャトーは、全て「シャトー・オー・ブリオン」と同じAOCペサック・レオニャンで生産されています。


サン・テミリオンの格付け(1955年〜現在)

右岸の代表産地サン・テミリオンでは、1955年に独自の格付けが導入されました。
最大の特徴は 約10年ごとに見直される という点です。

現行の格付け(2022年改訂)

  • Premiers Grands Crus Classés A(第1特別級A)
     シャトー・フィジャック、シャトー・パヴィなど
  • Premiers Grands Crus Classés B(第1特別級B)
     十数シャトーが認定
  • Grands Crus Classés(特別級)
     約70シャトー

改訂ごとに昇格・降格があり、シャトーの努力や市場の評価が反映される、まさに「動く格付け」といえる仕組みです。

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サン・テミリオンの格付けで知識として覚えておく場合、Classés Aに属する4本だぞ!ラベルと一緒に覚えておくと良いでしょう。

2011年位前からのClassés A

  • シャトー・オーゾンヌ
  • シャトー・シュヴァル・ブラン

  • 2012年の見直しでClassés Aに昇格
  • シャトー・アンジェリュス
  • シャトー・パヴィ


格付けは「目安」であり「絶対」ではない

ここまで紹介した格付け制度ですが、いくつか注意点もあります。

  • 1855年格付けは150年以上ほとんど変わっていないため、現在の品質や評価と必ずしも一致しない。
  • 格付けに入っていなくても、素晴らしいワインを造る生産者は数多く存在する。
  • サン・テミリオンのように改訂がある場合、シャトーの実力や市場の動向が色濃く反映される。

つまり、格付けは「歴史的評価」や「ブランド価値」を示す指標であり、ワイン選びの一助になる一方、絶対的な基準ではありません。

ゆるママ
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公式な格付けの他にも、「金賞受賞」や「〇〇ポイント98点!」など、いろいろなランク付けがあるのです。

大事なのは数字に惑わされることではなく、その一本が気分と調和しているか、毎日に彩りを添えてくれそうかどうかで判断すること。世界的な評論家が高評価していても、自分が口に合わないと思ったら、それはそれでOK。

たくさん飲んで試して、自分だけのワインリストを作りましょう!


格付けワインを楽しむコツ

格付けワインは高価で手を出しにくい印象がありますが、次のような楽しみ方がおすすめです。

  • スーパーセカンド(2〜5級シャトー)を狙う
     1級に迫る品質ながら価格は比較的抑えめ。コストパフォーマンスに優れる。
  • セカンドワインを試す
     有名シャトーが造る「2番目のワイン」は、同じ畑のブドウを使いながら手頃な価格。
  • 格付け外シャトーにも注目
     近年は「ガレージワイン」と呼ばれる少量生産の高品質ワインも台頭。格付けに頼らず選ぶ楽しみが広がっています。
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スーパセカンドとセカンドワインは、名前は似ていても内容は異なります。

スーパセカンド→メドックの格付けの2〜5級の中から、1級に匹敵すると評価された、超高品質なワインのこと。そのため1級と同じシャトーのワインとは限りません。

セカンドワイン→シャトーがファーストラベル(そのシャトーのトップのワイン)と同等の品質で作った2番手のワインのこと。ファーストラベルと比べてぶどうの木の樹齢が若かったり、ファーストラベルに選定されなかったワインをブレンドしたりして作ることも。

ゆるママ
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人気のワインはすぐに売り切れてしまうので、「もっと勉強してから飲みたい」と思っていても、見つけたらとりあえず手に入れておくと良いでしょう。

寝かせておくうちに飲み頃を迎えるものもたくさんありますよ。長期的に保管するならワインセラーを用意すると安心。

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まとめ

今回は「ボルドーの格付け制度」について解説しました。

  • 1855年メドック格付けは今もボルドーの価値基準
  • ソーテルヌには甘口専用の格付けが存在
  • グラーヴは赤白両方を対象とした独自格付け
  • サン・テミリオンは改訂され続ける「動的な格付け」

格付けはワイン選びの大きなヒントになりますが、あくまで「歴史的評価の指標」。
大切なのは、自分の好みや飲むシーンに合った1本を見つけることです。

次回は「ボルドーワインのラベルの読み方」を取り上げます。
シャトー名、AOC、格付け表記、ヴィンテージなど、実際のラベルを例にとりながら解説していきますので、ぜひお楽しみに。

ゆるママ
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