第3回:カリフォルニアだけじゃない!オレゴン・ワシントン・ニューヨーク、注目のアメリカワイン産地

ゆるっとワイン講座

アメリカのワインと聞くと、多くの人がカリフォルニアを思い浮かべるでしょう。
しかし、近年ではオレゴン州・ワシントン州・ニューヨーク州といった他地域の評価が急上昇しています。これらの州は気候や土壌が大きく異なり、それぞれが個性的なワインを生み出しています。
今回はそんな「アメリカのもう一つの顔」ともいえる北部・東部の産地をじっくり見ていきましょう。

くろねこ
くろねこ

オレゴン州やワシントン州では、カリフォルニア州とは違ったぶどうの栽培も盛んなんだよ。
アメリカの広大な土地では各地で気候風土も違うから、ワインにどんな違いが出てくるのかも楽しみの一つだよね!

※本記事にはプロモーションが含まれています。


🌿 オレゴン州:ピノ・ノワールの聖地「ウィラメット・ヴァレー」

オレゴン州は、アメリカ北西部に位置する冷涼な地域。太平洋からの冷たい風と湿潤な気候が、デリケートなブドウ栽培に最適な条件を整えています。

中でも有名なのがウィラメット・ヴァレー(Willamette Valley)。この地域は「アメリカ版ブルゴーニュ」と呼ばれるほど、ピノ・ノワールの品質の高さで知られています。

特徴とスタイル

  • 気候:冷涼で長い生育期間 → 果実味と酸のバランスが良い
  • 土壌:火山性・堆積性など多様で、複雑な味わいを生む
  • 味わい:赤系果実の繊細な香り、シルキーなタンニン、上品な酸

ウィラメット・ヴァレーには600を超えるワイナリーがあり、その多くが家族経営の小規模生産者。自然派やオーガニック志向の生産者も多く、環境に優しいワイン造りが根付いています。

また、ピノ・ノワールだけでなくシャルドネピノ・グリも高品質。ブルゴーニュ系のエレガントなスタイルを好む方にぴったりの地域です。

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☀️ ワシントン州:日照と寒暖差が生むバランス型ワイン

カスケード山脈の東側に広がるワシントン州は、アメリカ第2のワイン生産州。
意外に知られていませんが、ここでは年間300日以上が晴天という、ブドウ栽培に理想的な環境が整っています。

主な産地と特徴

  • コロンビア・ヴァレー(Columbia Valley)
    州内最大のAVAで、州全体のワイン生産の約99%を占める。
  • ヤキマ・ヴァレー、ワラワラ・ヴァレーなど、より限定的で個性豊かなエリアも。

ワシントン州のワインは、日中の暑さと夜の冷え込みによって酸がしっかり残り、濃厚ながらもバランスの取れた味わいが特徴です。

代表的な品種

  • カベルネ・ソーヴィニヨン:ナパよりも落ち着いた酸とハーブ香
  • メルロー:柔らかく果実味豊かで飲みやすい
  • シラー:スパイシーで力強い赤ワイン
  • リースリング:冷涼な気候を生かした繊細な白ワイン

ワシントンの生産者は、最新の技術を柔軟に取り入れることで知られています。
高品質でありながら価格は比較的抑えめで、「カリフォルニアよりコスパがいい」と評判のワインも多数。

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🍏 ニューヨーク州:リースリングの新たな名産地

アメリカ東部のニューヨーク州にも、意外と知られていないワイン産地があります。
その中心が**フィンガー・レイクス(Finger Lakes)**地区。氷河によって形成された細長い湖が数多くあり、冷涼な気候と水の反射によって、ブドウがゆっくり成熟します。

ここでは主に白ワインが生産され、中でもリースリングの評価が高いです。
ドイツやアルザスに近いスタイルで、爽やかな酸味とミネラル感を持ち、料理との相性も抜群。

味わいと特徴

  • 果実味:青リンゴ、白い花、ライムなどの繊細な香り
  • 酸味:きりっとした爽快感が特徴
  • スタイル:辛口からやや甘口まで幅広い

また、ハドソン・リバー・ヴァレーやロングアイランドでも、近年は高品質な赤・白ワインの生産が進んでいます。特にロングアイランドはメルローが有名で、「ニューヨークのボルドー」と呼ばれることも。

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🍷 まとめ:カリフォルニアに続く「次の1本」はここから選ぼう

カリフォルニアがアメリカワインの王道であることは間違いありません。
しかし、オレゴンの繊細なピノ・ノワールワシントンのバランスの取れた赤ワインニューヨークの清涼感ある白ワインなど、それぞれの土地が持つ魅力は決して劣らないのも事実。

アメリカのワイン選びの幅を広げるなら、ぜひこれらの地域にも目を向けてみてくださいね。
きっと、アメリカワインの奥深さを新たに感じられるはずですよ。

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