こんにちは!くろねこです。ワイン中級者講座も第二回目を迎えました。
初心者講座と比べてぶどうの品種やワイン用語が増えて、「少しややこしくなってきたな」と感じる方もいるかも知れませんね。
一度に覚える必要はないので、試した品種からしっかり覚えていくなど、少しず学んでいきましょう!本講座と一緒に楽しく学んでいくうち、いつのまにかワイン選びのスキルがぐぐっと上がっていきますよ。

「ワインのスキル=必ずしも飲んだ量」とは限らないよ。知識をつけて、一杯一杯をよく味わい、観察して知識とリンクさせながら飲むことが大切なんだ!

中級者講座ともなるとそこそこ面倒なこと言い出したわね。私はどんどん飲んであとからなんとなく思い出す派よ。
1. 品種は“個性のラベル”
ワインは「土地」や「造り手」によって表情が変わりますが、その土台を作るのはぶどう品種。
同じ産地でも、カベルネ・ソーヴィニョンとピノ・ノワールでは全く違う味わいになります。
つまり、品種はワインにとって「個性のラベル」。
ここを知ると、ワイン選びはぐっと楽しくなり、自分の好みを言葉にできるようになります。
今回は赤ワインと白ワインに分けて、中級者にぜひ試してほしい品種を整理しました。

中には少しお値段が張るワインもあるけれど、どれもおすすめばかりよ。
2. 白ワインの品種いろいろ
爽やか系(フレッシュ&シトラス)
- ソーヴィニヨン・ブラン
ハーブや柑橘の香り。爽快でキリッとした酸味。
料理例:シーフードサラダ、ヤリイカのグリル
- アルバリーニョ
スペインの土着品種で、塩気を感じるミネラル感が特徴。「海辺のワイン」の代名詞。
料理例:牡蠣、アクアパッツァ
香り豊か系(アロマティック)
- リースリング
青リンゴや白い花のニュアンスを持ち、時に独特のペトロール香(ガソリン系のオイルの香り)を放つ。辛口~甘口まで幅広い。
料理例:寿司、和食、タイ料理、デザート
- ゲヴュルツトラミネール
ライチや、バラの香水のような強めの香りが個性的。
料理例:エスニック、ブルーチーズ、フォアグラ
- ヴィオニエ
アプリコット、白い花の香りにオイリーな厚みある味わい。
料理例:鶏肉のクリーム煮、中華料理
バランス系(万能&フードフレンドリー)
- シャルドネ
世界中で栽培されている、白ワインの代名詞的存在。爽やかタイプ~濃厚樽熟成タイプまで幅広い。
料理例:グラタン、ローストチキン
- シュナン・ブラン
酸味と甘みのバランスが良好。グレープフルーツ、洋ナシ、蜂蜜の香り。
料理例:豚肉料理、白カビチーズ
- フリウラーノ
イタリアはフリウリの土着品種。黄色い桃やレモンに加えてハーブの爽快感。
料理例:カルパッチョ、オイル系のパスタ、柑橘ドレッシングのサラダ
3. 赤ワインの品種いろいろ
軽やか系(エレガント&チャーミング)
- ピノ・ノワール
苺やラズベリーのニュアンス、エレガントで繊細なワインになる。
料理例:鴨肉、マグロのたたき
- ガメイ
フルーティで軽快なボジョレーの代表品種。ボジョレー・ヌーヴォーに使用されている。
料理例:焼き鳥、しゃぶしゃぶ
果実味系(親しみやすい)
- グルナッシュ
熟した赤い果実とスパイスの香り。ふくよかで柔らかい口当たり。
料理例:ピザ、ミートソースパスタ
- ジンファンデル(プリミティーヴォ)
アメリカ/南イタリアの人気品種。ジャムのように濃厚で飲み心地の良いワインに。
料理例:バーベキュー、スペアリブ

イタリアの知人は「日常使いのプリミティーヴォ、ちょっと特別な日はドルチェット、最高の晴れ舞台にはネッビオーロ」と言っていたよ。
力強い系(しっかりタンニン)
- カベルネ・ソーヴィニヨン
黒い果実、カシス、しっかり渋み。ワインのザ・王道の重厚さ。
料理例:ステーキ、ラムチョップ
- シラー
黒胡椒、濃厚でスパイシー。
料理例:ジビエ、ラム肉のロースト
- マルベック
アルゼンチンを代表する品種。濃厚で飲みごたえ。
料理例:赤身肉、ハンバーグ
- カベルネ・フラン
ハーブ、青ピーマンのニュアンス。スパイシーで知的。
料理例:鴨肉、煮込み料理
- テンプラニーリョ
スペインの代表的な赤ワイン用品種。プラムやスパイスの香りで親しみやすさも◎。
料理例:パエリア、イベリコ豚
4. 品種で広がる選択肢
ここまで品種を見てきたように、ワインは単に「赤か白か」ではなく、どの品種を選ぶかで驚くほど表情が変わります。
ステーキのような肉料理にはピノ・ノワールやサンジョヴェーゼ、スパイシーなバーベキューにはシラーやマルベックがピッタリ。
お寿司とリースリングの組み合わせも相性抜群ですし、個性的なゲヴュルツトラミネールには個性的なブルーチーズを合わせても◎。
こんなふうに品種を知れば、食卓に合わせてワインを着替える楽しみ方ができます。
5. まとめ
品種はワインの“顔”。
中級者編では、王道に加えて地域色豊かなぶどうもぜひ試してみてください。
今回紹介した銘柄はオンラインショップでも気軽に購入可能です。
「今日はこの品種に挑戦!」と選ぶことで、あなたのワインライフは一気に深みを増すはずですよ。
👉 次回は「産地による味わいの違い」。
同じ品種でもフランスとカリフォルニアでどう変わるのか、といった内容を実例とともに解説します。
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