泡があるだけで、特別な時間に
スパークリングワインには、開けた瞬間の「ポン!」という音、グラスに立ちのぼるきめ細かな泡、そして飲んだときの爽快感があります。日常の食事を格上げする力もあれば、大切な人との記念日やお祝いを彩る特別な力も持っています。
最終回では、スパークリングワインの楽しみ方・保存方法・シーン別おすすめ をまとめ、初心者がより身近にスパークリングを取り入れられるように解説します。

スパークリングワイン、完結編だよ!
お気に入りのスパークリングワインは見つかったかな?
※本記事にはプロモーションが含まれています。
1. スパークリングワインの正しい開け方
スパークリングワインはガス圧が高いため、正しく開けることが大切です。

うっかりコルクを飛ばしてしまうと危ないから、開け方はしっかり覚えておいてね!
ステップ
- 冷やす
6〜8℃が目安。冷えていないと泡が吹きこぼれる原因になります。 - キャップとワイヤーを外す
親指でコルクを押さえながら、6回転ほどひねってワイヤーを外す。 - 斜め45度にボトルを傾ける
泡が立ちにくく、安全性も高まります。 - コルクをゆっくり回す
「ポン!」と大きな音ではなく、「シュッ」とガスが抜ける音が理想。

レストランでは派手な音を立てずに静かに開けるのがマナーだけど、ホームパーティーではあえて「ポン!」と音を楽しむのもアリ。
でも拭きこぼしの確率は上がるから無理は禁物だよ!開けるのが怖い人はトーション(薄手の布)を被せて、コルクが飛び出さないようにおさえながら開けてね。
2. 飲み頃の温度
- 辛口ブリュットやシャンパーニュ → 6〜8℃
- フルーティなプロセッコや甘口 → 8〜10℃
- 熟成感のあるフランチャコルタやブラン・ド・ノワール → 10〜12℃
温度が低すぎると香りが閉じてしまい、高すぎると泡が強調されすぎて味わいがぼやけます。氷水を張ったワインクーラーなどで20分ほど冷やすのがベストです。
3. グラスの選び方
スパークリングにはフルート型の細長いグラスが定番ですが、最近はワイングラス型も人気です。
- フルート型 → 泡が長持ち、見た目も華やか
- ワイングラス型 → 香りが広がりやすい。食事に合わせるならこちらがおすすめ
- クープ型(浅い皿型) → 映画やドラマで登場する華やかさ。ただし泡はすぐ消える
初心者はフルート型でOKですが、料理との相性を楽しみたいならワイングラス型を試してみましょう。
4. 保存方法
未開封
- 縦置きより横置き → コルクが乾燥せず気密性が保たれる
- 温度変化の少ない場所 → 10〜15℃が理想
- 直射日光を避ける
ワインセラーがベストですが、難しい場合は冷暗所でも大丈夫です。

飲む前は必ずボトルを立てて冷やしてね!
ボトルを大きく動かすと吹きこぼれる原因になるよ。
開栓後
- 専用の スパークリングストッパー を使用
- 冷蔵庫で保存し、2日以内に飲み切るのが理想
- 微発泡のタイプは翌日でも比較的楽しめますが、泡が弱くなりやすい

泡が抜けるとスパークリングワインの良さがなくなってしまうわ。
開けたてが一番おいしいから、何人かで飲みきってしまうといいわよ。
5. シーン別おすすめスパークリング
記念日やお祝いに
- シャンパーニュ(フランス)
特別感を演出するならやはり王道。ブラン・ド・ブランはエレガント、ロゼは華やか。
デイリーやカジュアルに
- プロセッコ(イタリア)
手頃な価格でフルーティ。友人とのホームパーティーや休日のブランチに最適。
食事に寄り添う
- カヴァ(スペイン)
魚介にも肉料理にも合わせやすく、コスパ抜群。普段の食卓におすすめ。
ワイン好きへのギフトに
- フランチャコルタ(イタリア)
高品質かつ知る人ぞ知る存在。ワイン好きの方に喜ばれる1本。
新しい体験を求める人に
- MCC(南アフリカ) や ニュージーランドのスパークリング
クオリティが高く、話題性もある。ワイン会や持ち寄りにぴったり。
6. スパークリングワイン×料理ペアリングの楽しみ方
- 和食:寿司・天ぷら × 辛口シャンパーニュ
- 肉料理:ローストポーク × ブラン・ド・ノワール
- エスニック:タイ料理 × プロセッコ(やや甘口)
- デザート:チーズケーキ × ドゥミ・セック
泡の爽快感が脂を流してくれるため、揚げ物やクリーミーな料理にも相性抜群です。
今の気分にピッタリのワインを探す
まとめ
スパークリングワインは「お祝いのためだけの飲み物」ではなく、日常のあらゆるシーンで楽しめる万能な存在です。
- 正しい開け方や温度を知れば、もっと美味しく飲める
- グラスや保存方法を工夫すれば、ワインの魅力を引き出せる
- シーンに合わせた選び方で、特別な1本が見つかる
全5回を通じて、スパークリングワインの基礎から世界の銘柄、分類や楽しみ方までを整理してきました。次にスパークリングを選ぶときは、この記事を参考にして、あなたの「お気に入りの泡」を見つけてみてくださいね。

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